【短編】その瞳に映るもの【完結】







母は自殺だった。お風呂につかり、手首を切り、まるで漫画のような死に方。



母の遺書にはただ一言。




「 あの人は私の全てだった 」




それがどういう意味かはわからなかった。



でも、母の葬式で実父に、最近母に会ったといわれた。




「 あんたが母を殺したんだ 」




あの日、実父にそう言った時の気持ちを、あたしはきっと忘れない。