「隣村で隊士募集中の紙、拾ったんです!私ここ行ってみたいです!」

「おやおや…好奇心旺盛なのはいいことですが、黙って一人で隣村に行ったのはよくないですね?」

「あっ……ごめんなさい…」



諭すように師匠に言われると
シュンとなり謝る蒼。


そんな姿の蒼の頭をポンポンと優しく叩くと
蒼から紙を受けとり目を通す命。




“壬生浪士組”ですか…、というか、女人禁制ではありませんか…




紙に目を通したまま考える仕草をする命に
蒼は期待と不安で胸がおしつぶされそうになりながら、命の言葉をじっと待った。