「師匠ーーー!!」



遠くから大きく手をふり走ってくる少女を優しい瞳で見つめる男、

師匠もとい沢村命〈サワムラミコト〉。


少女は命の前で止まり、満面の笑みを命にむける。



「どうしたんだい、蒼?」


少女……もとい沢村蒼〈サワムラアオ〉。
恰好こそ袴姿で膝丈まで切っており男のような感じだが立派な女の子である。


蒼の頭を優しく撫で命は問いかける。