魁龍Ⅰ[完]






三人は頭を下げた




私は微笑んでから




「三人共もういいですよ
私の方こそ言い過ぎてごめんなさい
別に貴方達が嫌いってわけじゃないよ?
そりゃ今は噂でしか、判断できない
人の方が多い…だけどね?
ここにいる魁は、私のことを知ってた
筈なのにこんな私の命を拾ってくれた
それがほんとに嬉しかった
あの時、ホントに魁に声をかけえてもらえて良かった。
貴方達は魁の大切な人達なんでしょ?
だから、もしかしたら
私の事分かってくれるって
思っちゃって…(笑)
でも、魁がこんなに言うんだから
いい人たちなんだよね」




「希衣」