「あぁ」 「…だったら、この命貴方にあげる」 私がそう口にすると、男の人は口角を上げて 私に近づき、抱きしめた とても温かくて心地よかった 「……ねぇ、な、名前なんていうの?」 「俺を知らねぇのか」 「えっ…し、知らない」