「はぁぁぁぁ〜‥‥‥」

部屋中に響く盛大なため息。


「でっけーため息‥」


後ろから、ぼそりと聞こえてきた
声にびくっと反応する。


「斗真‼︎あんた‥‥いつのまに私の部屋に‥‥」


やつは、私のベッドに寝転びあぐらをかいている。


リラックスしすぎだ‥‥


すると斗真はむくっとベッドから
起き上がり真面目な顔で
こう言った。


「お前、兄貴に気持ち伝えろよ。」