なんかすっごく



嬉しい‼︎




「あははははっ‼︎」




嬉しくて、嬉しくて笑いが
こみ上げてきた。



「なんだよ。さっきまで泣いてたくせに変な奴。」



無愛想にそう言うと、斗真は
ふっと笑った。


あ‥‥今、どきっとした。


バカみたい。斗真が相手なのに。


だけど


斗真の優しさは、本当に
嬉しかった。


「斗真。」


「ん?」


ありがとう。



そう言おうとしたけど



「〜〜〜っ」



また、笑顔を見せた斗真に
顔が熱くなる。



「ばーかっ‼︎」



「なっ‥‥‥待て‼︎花音‼︎」



出てきた言葉は感謝の
言葉とは真逆で走って逃げる。


斗真の声なんて無視して。


本当は


すっごく、にやけていたことは
こいつには知られたくない