「じゃあ、帰るわ。」



わたしは背の高い斗真を睨んで
その場を後にしようとした。


「待てよ。」



だけど……ひき止められてしまった。




「なによ。」




振り返って再び睨む。




「そのケーキ、俺が食ってやるよ。」




「はぁ?」




自信満々に笑う斗真にイラっとする。