慌ててきき返す。



「お前、兄貴のこと諦めろよ。」



は?




言いたいことってそれ?




「なにそれ。斗真に関係ないじゃん。」



ってか、なんでそんなこと
言われなきゃならないのよ



「兄貴は‥‥‥!」




何かを言いかけた斗真。



なんなの?




「いや‥‥‥お前みたいなブス、兄貴には相応しくねーんだよ‼︎だから諦めろよ‼︎」



なんで



なんでいつも意地悪言うの?




「ひどい‥‥」




ぽたぽた涙が溢れおち
斗真の部屋の床に染みを作る。




「花音‥‥‥」




私は昔から良ちゃんが好き。



だから斗真に決められたくない。



でも



諦めろって言われたことより



意地悪言われたことの方が
ショックだよ。



そして最後に



「斗真のバカ‼︎‼︎デビルマン‼︎‼︎」



と言って彼の部屋を後にした



「なっ‥‥‥勝手にしろ。ちび‼︎」



って、後ろから聞こえてきた
斗真の声なんて無視して。






なんで、私にだけ意地悪なの?




もうやめてよ。