「あー!バカ斗真!」


「花音……」


後ろから俺の名前を呼んで
走ってきた花音。


まさか告白聞いてねーよな?


「もう!探した!頭大丈夫なの⁉︎」


「ケンカ売ってんのか?」


「バカ!心配してんの!カバン持つ!」

意地っ張りだけど優しい花音の態度


だが、俺はカバンを渡そうとはしない


女にカバンなんて持たせられるかっつーの!


「いいよ。別に。」

「ちょっと待ちなさいよ。斗真。」


花音の前を歩き背を向けたまま手を振る。

くるっと振り向くとこう言った


「花音が一緒に帰ってくれるだけで十分だし」

「〜〜〜っ」


顔が赤に染まった花音を見て
笑う俺。


俺は来年も再来年後も
ずーっと花音に恋をするだろう


いじわるを言いながら。


お前が振り向くまでずーっと
好きでいてやる。


だから今はいじわるを言わせてくれよな。









Specialromance1♡end♪