花音。

やっぱお前以外無理。


「どうして付き合ってくれないの⁉︎」


放課後、俺は告白してくれた彼女……木下さんを裏庭に呼び出した


「ごめん。俺さ、ずっと片思いしてるやつがいるんだ。」

木下さんは泣きそうになっている


「市原さんでしょ?あんな子のどこがいいの?確かに可愛いけど顔は私のが可愛いし、気が強いって聞いたよ。」


この女自分の容姿わかってんだ。


「気が強いとこが好きなんだ。
意地っ張りだけど、泣き虫で優しくて……だから花音に彼氏ができてもずっとあいつのこと好きだと思う。」


それだけは変わんねー。
あいつの想いは多分誰にも負けない気がする。


「もういいっ!」

顔を背けた瞬間見えた木下さんの目に光る物。

泣かせてしまった……


でもほんとに本気で好きなんだよ。

意地っ張りな天使が。