ツンデレエンジェル彼女&溺愛デビル彼氏♡

『い、いらない。』


花音から顔を背けた。


それはきっと顔が赤いことに
気づいて欲しくなかったから
だと思う。


『もーっ!可愛くなーい!こっち向きなさいよ!』


大丈夫。
花音が可愛いはずがない。


そう念じながらゆっくりと
花音の方に振り向いた。


『はいっ。どうぞ。』


『っ………!』


だめだ。やっぱり可愛いもんは可愛い


にこにことクッキーを持って
無邪気な笑顔で笑う花音。


『さんきゅ。』


顔を赤くしながら花音から
クッキーを受けとった。


多分、これが恋だったのだろう。


恋に落ちてから不器用だった
俺は毎日花音を泣かせていた


大体無理なんだよ。
好きな奴に優しくするなんて。