-智side-


「はぁ‥‥‥」


俺神田智はベッドで深いため息をついていた。


花音先輩のことだ


なんであんなに可愛い人が
あんな性格の悪そうな人と
付き合っているんだろう。


俺だったらあんな意地悪は言わない


俺だったら泣かせたりしないのに。


花音先輩は俺のクラスでも
噂になっている可愛い先輩。


ただ可愛いだけじゃない。


俺が恋に落ちたのは入学式の時だった