「指輪。遊園地見て勢いで買っちまった。後、これ手袋だよ。」


花音の手の上に本物の
クリスマスプレゼントを乗せる


「花音。それは安物だけどいつか絶対本物プレゼントするから、一生俺から離れんなよ。」


感動してボロボロ泣く花音が
俺に抱きつく。


「ふぇっ‥‥‥約束‥‥‥だよ‥‥‥
一生私の側にいてね?」


ったく。すぐ泣くんだから


「わかってるつーの。」

言いながら涙を拭ってやる。


そして、イルミネーションをバッグに2人でキスをした。


本物の指輪じゃないのに
なんだかプロポーズしたみたいだった
クリスマスの夜。


気が強くて泣き虫な天使を
俺は一生守ると決めたんだ