「無駄な努力。」


小さな声だけど
しっかり聞こえた。



私は彼をギロッと睨む。



いーもん。
夜にはラブラブになるんだから
多分。



「美沙。危ないから手、繋ごっか?」

「うん‥‥良くん。」


恥ずかしながら良ちゃんが
言うと美沙さんもそれに
答えるように頷いた。


わ〜。恋人繋ぎ。


良ちゃんと美沙さんは
私が何回もテレビドラマで
見かけたあこがれの
恋人繋ぎで前を歩く。


すごーい。
あこがれる。


こんな感じで斗真も
やってくれないかなぁ?


と、ちらっと彼を見上げる