「わかった………」



わたしは斗真にケーキを手渡した。




「さんきゅ。」




「………っ……」




イケメンってずるい。




笑っただけでかっこよくなっちゃうから。




少しだけど……赤くなっちゃった。




「じゃあね。わたし、帰るから。」




くるっと斗真から背中を向けて
その場を後にした。