『ねーねー。良ちゃん。』



『ん?なに?花音。』



『大きくなったらわたしと結婚して?』




小さい頃からの私の夢。





『こんなにかわいいお嫁さんなら大歓迎だよ。』




良ちゃんはそう言って私の頭を撫でる。




あの日のことは……




高校生になった今でも忘れない。