「葉山くんが入ると、絶対最初に死ぬんだもんね。
ぜんっぜん意味がないの。しかも世良くん超強くてさ、ほぼほぼ世良くんが勝っちゃったし」
服部にその時のことを話しているうちに、悔しい気持ちがまたぶり返してきてしまった。
「フーン、世良って綾野さんが好きなんだ」
服部はどうでもよさそうな口ぶりでそう言った。
「世良くんだけじゃないよ。日向も世良くんのこと好きなんだよ。
だから罰ゲームを“好きな人を暴露”にしようと思ったのにさ」
まぁ、世良くんの命令で“モノマネ”とか“彼女の好きなところ10個言う”とか、葉山くんが色々やらされたりして面白かったからいいけどね。
結のほっぺにチューとかさせられたりして、葉山くん可愛かったなぁ。
それを思い出して1人ニヤニヤしていたときだった。
「剛って、好きなヤツとかいんの? それか彼氏、とか」
服部の意外すぎる質問に、あたしは驚いて声も出なかった。
す、好きなヤツ? 彼氏?
まさか服部にそんなことを訊かれる日が来るなんて。
他人のそういうのって、服部どーでもいいって感じじゃん。
「は、服部はどーなの?」
困ったときの、質問返し。
服部はあからさまに不機嫌な顔をこちらへ向けた。
思わずゴクリと唾をのむ。
「んなもんいるワケねーだろ」
服部のぶっきらぼうな返事を聞いた瞬間、ホッとして顔が緩みそうだった。
慌ててキリッとした真面目な顔を作る。
女子が苦手、イコール彼女はいない。
そうだろうと勝手に思ってはいたけれど、実際に訊いたことは無かったから、実はちょびっと気がかりだったんだ。
ぜんっぜん意味がないの。しかも世良くん超強くてさ、ほぼほぼ世良くんが勝っちゃったし」
服部にその時のことを話しているうちに、悔しい気持ちがまたぶり返してきてしまった。
「フーン、世良って綾野さんが好きなんだ」
服部はどうでもよさそうな口ぶりでそう言った。
「世良くんだけじゃないよ。日向も世良くんのこと好きなんだよ。
だから罰ゲームを“好きな人を暴露”にしようと思ったのにさ」
まぁ、世良くんの命令で“モノマネ”とか“彼女の好きなところ10個言う”とか、葉山くんが色々やらされたりして面白かったからいいけどね。
結のほっぺにチューとかさせられたりして、葉山くん可愛かったなぁ。
それを思い出して1人ニヤニヤしていたときだった。
「剛って、好きなヤツとかいんの? それか彼氏、とか」
服部の意外すぎる質問に、あたしは驚いて声も出なかった。
す、好きなヤツ? 彼氏?
まさか服部にそんなことを訊かれる日が来るなんて。
他人のそういうのって、服部どーでもいいって感じじゃん。
「は、服部はどーなの?」
困ったときの、質問返し。
服部はあからさまに不機嫌な顔をこちらへ向けた。
思わずゴクリと唾をのむ。
「んなもんいるワケねーだろ」
服部のぶっきらぼうな返事を聞いた瞬間、ホッとして顔が緩みそうだった。
慌ててキリッとした真面目な顔を作る。
女子が苦手、イコール彼女はいない。
そうだろうと勝手に思ってはいたけれど、実際に訊いたことは無かったから、実はちょびっと気がかりだったんだ。