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しばらくうつ伏せになり泣いていると、隣で電話がかかってきたらしい由紀兄が電話の相手と何か言い合っていた。



「はぁ?明日から来れないって?お前さぁ…」



何がおきたのだろうと、下を向いていた顔を横に向ける。



「明日からどうすんだよ。太陽の面倒誰が見んの?俺は無理だって…そんな急に…」



顔に手を当てながら電話をしていた由紀兄が何かを思い出したように顔を上げ、私の顔を見る。



「お前ん家、部屋余ってたよな。あぁ、田中さんがいた部屋。だったら、明日からでもいける丁度いい奴いたわ」



私の顔を見ながらなんかニヤついている。な、何よ…



「俺の姪で、幼稚園教諭の免許持ち」



それって、私のこと?