老婆はまだ幼いレオに任せるのはすごく心配であったが、この純粋無垢で素直なこの少年ならHappy Endを迎えられるのではないかと考えていた。

他の人間達は自身の欲に溺れ、Bad Endを迎えたのだから。

でも、レオには2つ弱点があった。

1つは、泣き虫で、臆病なところ。
些細なことで、すぐに泣いてしまう。
そのせいで途中で物語を止められては困る。
老婆は急いでいるのだ。時間は少ない。

2つめは、優しすぎるところ。
その優しさゆえに、多少の犠牲がうまれることを許しはしないだろう。

だが、代わりの人物を探すのは億劫だし、なにより時間がなかった。