「城之内が『もしかしたら当日、迎えに来るかもよ?』……なんて言って。パーティーは夕方からにして、利かしてくれたっていうのに、結局来なかったじゃん。」



確かに来なかった、けど……。


加々尾くんは、悪くないもん……。



元々デートとか、イベント事とか、加々尾くんは苦手だってこと、あたし知ってたのに……。


それを無理強いしちゃったから……加々尾くん、あんなに怒って……。



もしかしたらこの前、珍しく加々尾くんが、朝から注目を浴びたのも……。


あたしに、みんなの前で別れを告げようとしてたのかな……。



……そうだよね。


加々尾くんの気持ちを理解出来ない彼女なんて、彼女失格だよね……。