……そうだよな。


城之内といれば、お前が好きそうなパーティーやデートが、沢山出来そうだもんな。



……腹が立つ。


何だよ、こんなもん……。



「要らねえ。」



俺はお前の弁当が欲しいんじゃねえ。


お前と、食べたかったのに。




苛立ちが心を支配して。


気づけば、目の前には涙を流す百瀬と。


床に散らばる、弁当の具材があった。



「何あれー……。」


「うわ、百瀬さん悲惨……。」


「加々尾くん、格好いいけど冷たいもんね。」


「あの二人、別れたのかなぁ?」



好き勝手言う、周りの奴ら。



俺はそんな中、百瀬を一人残して、教室を離れた。