天使が舞い降りるまで

私は、頭が少し痛いだけだから、

「疲れがたまってるのが原因です」とか、

「風邪をひいてますね」とか、そんな感じのことを言われると思っていたのに…




脳腫瘍だなんて…



隣にいるお母さんは、絶句していた。そして、


「娘は…美帆は…治るんですよねぇ?」


希望の目に涙を浮かべながら、医者に問いかけた


「放射線治療や抗がん剤を使った化学療法を行い、治療していきます。しかし、まれに化学療法の成果が見れない患者さんも診られます」


嘘…でしょ…


そんなことが、起ったら私はどうすればいいの?


「そうなると…美帆はどうなるんですか?」

医者は、暗い顔をしながら何も答えなかった。

お母さんは泣き崩れてしまった

私はお母さんを支えることさえせず、

ただただ、茫然としていた


『延命治療』


そうなることぐらい、医者が答えなくても分かっていた…


延命治療に入ったら、そう永くは生きられない…


だって、生きる時間を延ばすだけなんだから…



私の未来への希望は崩れ落ちた