天使が舞い降りるまで

私は気になっていっることを聞いてみることにした

「どうしてこの場所を知ってたんですか」

ここにいつ来ても、誰もいなかった

だから誰も知らない場所だと思っていたから、内心すごくびっくりしていたのだ

「どうしてって、んー」

彼はすごく考え込んでいるようだった

悪いこと聞いちゃったのかな?

そんな風に思っていると、彼は思い出したように手をたたいて言った

「そうだ!1年くらい前に、散歩してたら見つけたんだった」

さっ、散歩?

「意外ですか?」

彼はそう聞いてきた

えっ!?

「どうして、今私が考えてた事が分かるんですか?エスパー?」

私が早口にそう言うと、彼はすぐにお腹を抱えて笑い出した

私、変なこときいた?

「どうして笑うんですか」

私が、聞くと彼は笑いながら答えた

「自分がすごくわかりやすい顔してたのに、気づいてないからですよ」

と言ってまた笑い出した

なんか、失礼な人…

でも、そんなにわかりやすい顔してたのかな?

今までそんな風に言われたことないのに…

「そんなにわかりやすい顔してました?私?」

彼は笑いが止まらないようだった

そしてまた笑いながら話し出した
「してましたよ。すごく」

そして「今まで言われたことないんですか?」と聞かれて、「ありません」と答えると彼はまた笑い出した

『失礼な人だ』と思っていたはずなのに、いつの間にか『楽しい人だ』と思い始めた