血の記憶






「ねぇ、朝の子だよね?」



さすがにもう無理ね。


目の前まできた声に観念して、視線を景色から前に移す。



「え、知り合い?」


「さっき話した面白い奴。」


「あー、この子が奈央ちゃん?」



…なに勝手に人を変な奴で話を進めてるのよ。


大体私が知らない人が私の名前を知ってるってどうなの?



違和感ありすぎる二人の会話に黙り込む。