血の記憶






「……それは人の勝手な意見だよ。死んでいく姿が美しいって言ってるのと同じ」



そういう翔真の瞳は揺れていた。


過去になにかあったのね。


その体に一体どれだけのものを抱えているの?


私にもあるわ、抱えきれないほど。


それでも私は全部背負っていける。


あの全てが赤く染まった暗い部屋で私は誓ったから。