血の記憶






でもあなたの顔は私がまばたきをしたその一瞬の間に、元の掴み所のない飄々とした顔に戻ってた。




私がさっき見た顔は、幻覚だったのかと疑うぐらい。




「ねぇ、……奈央はさ、桜好きなの?」


「別に、嫌いじゃないけど。」