血の記憶







カラカラと軽い音を立て窓が開いた。亮の部屋は二階、飛び降りればただではすまない。



躊躇う私




そのとき階段を上がる足音が聞こえてきた。


トン



彼だ、亮が帰ってきた


トン



一つ一つ確実に上がってくる



トン



もう時間はない



トン






窓枠に手をかけグッと力を入れ外の景色に一気に身を踊らせた