血の記憶








自分の心臓の音がやけに大きく聞こえる。



「え?」



恐々玄関に顔をだした私は思わず間抜けな声をあげた。


なんでここに?


そこにいたのは私が全く想像もしてなかった人。













「ははっ、香坂目開きすぎだから」


「なんで高橋くんがいるの?」



玄関で爽やかに笑うその人は高橋くん。


亮くんがそこに立っていると身構えていた私は拍子抜けだ。



「なんでって香坂の携帯、全然繋がんないし金曜日様子がおかしかったから、かな」


携帯?


履いている短パンのポケットを触ったけどそこに携帯はなく。


あ、多分部屋だ。


怖くて昨日帰ってからすぐ電源落としたから。