血の記憶









「ねぇ奈央、今日昼休みどうしてた?」


「え、普通に過ごしてたよ?」



いつもの様に手をつないで帰りながら他愛のない会話をしていたはずだった


不意に投げかけられたのは昼休みのときの話。


急に聞かれて戸惑いながら言うと繋いでいた手の力が強まった。



「嘘」


「え?……っ、ちょっと亮くん手、痛い」


あまりにもおかしい力加減に小さく手を引いた


ねぇ奈央、そう呼びかけられて亮くんを見上げると目があった。


亮くんの顔には不気味なほど表情がなくて



「亮、くん……?」


「今日呼び出されてたよね?」



一瞬、ほんの一瞬だったけど怖い、そう思った。


今日の昼休み、私の教室に一人の男の子がきた


体育館裏に移動しての告白。


驚いたけどもちろん断った。


それなのになんで―――――――――。













なんでそのことを亮くんが知ってるの…?