血の記憶








「えっと、部活は大丈夫なの?」



緊張で少し震えながらもなんとか絞り出した。


今休憩中だから、そう言って左手で照れたように頬を掻いた行動が印象的だった


その仕草を、好きだと思った。



「香坂さんの方こそ大丈夫?急いでたりとかしてない?」


「私は別に」



大丈夫に決まってる、そう呟いたのは心の中でだけ


実際にでた言葉は冷たくて頭を抱えたくなった。


そんなことなんか浜松くんは気にしてないのか嬉しそうに二人で話す場所を探しだした


そうして見つけたベンチ、並んで座った私はもうそれだけで精一杯だ。