血の記憶







―――――嘘。


信じられない思いでコツンと私の足に当たりノロノロとまったボールを見つめていた。


そんな私の視界の上の方に影。


誰の影かは見なくてもなんとなく分かっていた


でも顔をあげることができずボールを見つめた。


自分があんなにも望んでたことが今まさに起きているのに実際起きると頭が真っ白になっていた。


なんのために8日間、意味もなくゆっくり歩いてたのよ


ここで勇気ださないと………


とりあえずボールを拾おうとやっとの思いでしゃがみこんでボールを手にとった。


軽いはずのボールがやけに重く感じた。