血の記憶







戻ってきたその人の顔は真っ赤


思わず笑ってしまった。


そんな私を見てその人はホッとしたように笑った。



「おーい、浜松!なにしてんだ、早く戻ってこいっ」


「あ、はいっすぐ行きます!」



グラウンドから怒号が飛んできて浜松、そう呼ばれた人はボールありがとう、そう言い残しグラウンドへと駆け出した。


………変な人。


後に残された私は思い返してクスッと一人笑った。