血の記憶







深呼吸をした


深く深く息を吸って限界まで吐きだす。


そのまま制服の袖に手をかけた


やっぱり私の手は情けなく震えている。


それでも今までよりかっこよく感じた。


いくら情けなく震えてたって


怖くて泣きだしたとしても


逃げて目を、耳を塞いでうずくまって隠れてるよりは今頼りなくても進もうとしている


そんな自分が誇らしかった。


翔真に最後まで話せたとき、私はようやく一歩前に進める気がする


少なくとも今までの自分よりは。