血の記憶







慌てて捲れた袖を直してみたけれど


…………多分これはバレたよね。


翔真が私の腕を見てどう思ったか確認するのも怖くて俯いた。



「………そんなに怯えんなよ、大丈夫なにも聞かないから」



顔を上げた私が見たのは少し寂しそうな、でもそれをなんとか押し殺そうと笑う翔真だった。


そろそろみんなのところに戻るか、そう明るく言ってドアの方へと向かおうとした翔真の手を掴んだのは


他でもない、私の手だった。