血の記憶







「ハッ、こ、これで……ッハァ、いなかったらっ……許さない、からね。」



人気のない図書室のドアの前で息荒く呟く。


いなかったら………ほんとにどうしてくれようか。


ガラッと一気に横に開いたドアの向こうを覗きこんだ私は思わずホッと息を吐いた。


中にはいつも通りの本の棚。


でもそこの窓際、そこには散々私が探し回っていた翔真が立っていた。