血の記憶







教室に着いた私を出迎えたのはいつも通り元気に挨拶する香奈と裕樹


そして眉間に皺をよせた翔真だった。



「ねぇ翔真、どうしたの?」


「うーん、なんか朝から機嫌悪いんだよね」



裕樹の言葉に首を傾げる。


朝翔真が挨拶してきたときはいつも通りだった気がしたんだけど……。


なにかあったの?


チラッと翔真を見やっても相変わらずの難しい顔。