血の記憶







「あ、奈央!やっと来たーもう、3日も休むんだからっ」


「香奈そんなこと言ってもしょうがないだろ。奈央ちゃんは風邪だったんだから」



ほんとは風邪なんかじゃなかったんだけど…。


部屋にいたら嫌な想像ばかりして1日だけだった予定がズルズル今日までって感じで。



「そうそう!奈央が来てなかった3日間翔真がおかしかったんだよ」



心臓が跳ねた。



「…どんな風に?」


「うーん、なんか考え込んでるっていうか…」



ねぇ翔真、私の過去長居さんから聞いたの?


どう思った?


自業自得?それとも…最低だな、とか?



「奈央ちゃん…?腕握りすぎたら痣になるよ?」



祐樹に言われいつの間にか右手で握りしめていた腕をパッと離す。握っていた部分の制服は皺になっていた。



「あーぁ、皺になっちゃったね…。でも衣替えすぐだしもう少しの辛抱だよ!」


「え?」



香奈の何気ない言葉を思わず聞き返す。