血の記憶





そして待ちに待ったその日。



「まじかよ……」



俺は寝坊した。


原因は分かってる、昨日楽しみすぎて眠れなかったからだ。


目覚ましの時計は11時45分。


約束の時間は12時。


どうやっても間に合いそうにない。


俺はメールで遅刻することを伝えた。


菜央からは先に行って待ってるね、そんな返信。


そこからはなるべく待たせまいと急いで準備して家をでた。


今思えば三回、俺は間違えた選択をした。

一つはこの日寝坊したこと。


二つ目はデートをしようと誘ったこと。


そして、三つ目。




彼女を想ってしまったこと―――――。