血の記憶





その日から彼女がいるとつい、目で追うようになっていた。


廊下ですれ違う時

体育でグラウンドにでている時

たまたま俺の教室を通り過ぎるとき


一回一回見かける度にその日は機嫌が良かった。


廊下ですれ違う時向こうから会釈をしてくれたときは、あまりにニコニコしすぎて友達に「良いことあった?」って聞かれるほどだ。


そんな日々を送っていた俺に転機が訪れた。


3年にあがるクラス替えで一緒のクラスになった。


一緒のクラスになって分かったことはやっぱり彼女はモテるということ。


周りの奴らが可愛いっていう度焦っていた。


話しかければ良いだけなんだけど何を言えばいいのか分からず朝挨拶をするだけ。


小学生か、俺は。


自分に嫌気がさしてきた頃だった


彼女が話しかけてきたのは。