血の記憶





そこに写っているのは学ランに身を包んだまだ今よりあどけない顔の翔真と、その隣で笑顔を浮かべピースをしている美人な女の子。



「この子って……」


「俺の彼女だった子。名前は…………なお」



時が止まった気さえした。


私と同じ名前の女の子。



「でも、なんで謝るの?」


「二人とも後ろ姿と周りの空気…雰囲気って言うのかな、良く似ているんだ」



写真の中の子を見つめながら言葉を紡いでいく。



「それで俺、奈央のことをこいつと重ねて見ていて。
最低だって分かっているけど日が経っていくにつれてどんどん遠くに行くような気がして」


「なおさんは今どこにいるの……?」



私の言葉に俯く翔真。