「あっいや…別に…。

どこ行ってたのかなって…。」

俺の猫かぶりの甘いマスクにあんまり反応せぇへん。

この子ほんまに黒なんやろうか…。

あ、そう言えば深刻そうな顔しとった言うてたな。

それより、ひるむな!俺!

「屋上におったんよ。

俺がおらん時は

だいたい屋上におるからいつでもおいでな?」

こう言って来なかった女(ヤツ)はおらん。

これでもダメか…?

「…うん。」反応薄いな…。

これでダメやったら今日はもう引こう。

最後の攻撃や!(←なんのこっちゃ)

俺は佐伯ちゃんに近寄って

「今日の放課後、俺と遊ばへん?

俺がこの街、案内したるよ。柚子ちゃん♪」

耳元でそう囁いた。

「///…あ、りがと…。」

さすがに耳元で囁かれて赤面しない奴はおらんやろ。

「じゃあ決まりな!

放課後、下駄箱で待っとって?

迎え行くから!」おっしゃ!成功やん。

俺があんなに引っ掛けるの手こずっ「おらー席つけー。帰りの会始めるでー。」

チッ担任め←

寝たろ。

俺は帰りの会が終わるまで机に突っ伏して寝てやった。