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くそうるさいアラームの音楽で俺は目を覚ました。
「何でこんなにうるさいねん…。」
ケータイの音量を見ると最大にしてあった。
…あ、確か俺、
自分で寝起きの悪さを自覚しとって、
今日は大事な仕事があって
寝坊できひんからって音量最大にしたんやっけ…。
俺ってば、でら阿呆やん…。
まぁそのおかげで起きれたからええけど…。
「よっしゃ、仕事に行きますか。」
あ、その前に帰りの会か…。
やべっ急がな帰りの会始まってまう!
俺はダッシュで教室に戻った。
ガラッ。
ドアを開けると俺のクラスはザワザワしとって、
帰りの会はまだ始まっとらんかった。
「有央っ!おかえり~!」
俺が戻ってきたのに気付いた林檎が来た。
「ただいま。
ってここは俺の家ちゃうねん。」
林檎にそう突っ込んで席に座ると隣から視線を感じた。
その視線の方向を見てみると佐伯ちゃんやった。
確か林檎は
俺が一目惚れした言うたって言うてたな。
なら…明らかに気がありますオーラ出して
話しかけたらどうなるんやろ…。
俺は視線をそらされる前に
「どないしよった?」と優しく話しかけた。

