他の女を抱けば良いものの、
他の女じゃダメやった。
前に林檎が
どうしてもの理由でできなかった時があって他の女を抱いた。
やけど、俺の気分の悪さは収まらず、
おまけに黒い俺まで出てきた。
黒い俺を出すのは、
女を捨てる時だけやって決めとるのに、
あまりの下手さに黒い俺が出てしもうたんや。
俺の感情は林檎にしか制御できへんねん。
黒い俺は林檎じゃなきゃ収められないんや。
だけど、
そのせいで林檎を苦しめとるかもしれへん…。
俺は林檎の中に闇を作ってるかもしれへんねん。
俺は林檎の側から離れるべきやろう。
でもそれができひん。
だって…
-林檎は俺の唯一の理解者やから…。
ふと我に返った俺は、
行為後で既に服装を直してくつろいでる林檎に、
給食だからと言って教室へ戻した。
…ごめんな林檎。
俺、お前から離れられそうにないわ…。

