「だって有央、顔色悪かったんやもん。
また、ターゲット変わったん?」
これもいつもの事。
ターゲットが変わると
決まって元凶の事思い出して気分が悪なる。
それでここにサボりに来て
林檎が俺を探しに来る。
最終的には林檎もサボるっちゅうパターン。
「変わったで。次は佐伯ちゃんにした♪」
「佐伯ってあの佐伯柚子?!」
林檎も上に登ってきて隣にちょんっと座った。
「おん。何かダメな理由でも?」
「理由も何も転校生やん。」
「だってかわええやん!
それに…転校生やろうと女は女や。」
たまに出る、黒い俺。
「そやね。頑張ってちょっ!」
それを見ると林檎は何も言わなくなる。
「ラジャ!」
それは林檎は俺の闇を知っとるから。
俺の唯一の理解者やから…。

