この気持ちに名前をつけるなら



光太、本当にどうしたんろう。

坂下は自分のせいだって言っていたけど。

原因を知ってるのかな。



空が高い。

でも、広い。

大きな星空。

さすが北海道。

同じ空とは思えない。

空までの距離も、星の数も、本当は何も変わらないはずなのに。



「野上?」



呼ばれて顔を上げると、坂下だった。

コンビニに行ってきたのか、袋を持っている。

坂下は普通に横に座ってきて、お茶のペットボトルをくれた。



「高槻に買ったやつだけど」



ドキリとした。

顔に出ていたのか、坂下は小さく笑った。



「坂下、何か知ってる?」

「うん」



坂下はあっさり頷く。



「……、」

「……、」

「……教えてくれないの?」

「俺、ちょっとS気質なんだ」

「……ちょっとじゃないでしょ」



笑う坂下を睨み付けた。



「なんかここ数日で坂下ちょっと変わったね」

「そう?だとしたらこっちが素だよ」

「そうみたいね」



良く笑う。

そして意地悪。

気前がいい。

実は大人っぽい。