私は、パパを呼び止めた。

「・・・星愛・・・。」

「パパ、どこ行くの?!りこんって何?」

「・・・。」


パパは、無言で私を見つめてきた。

「もう、お前と一緒にいることができないって事だよ。」

「・・・え?」


一緒にいることが・・・できない?

「じゃあな、星愛。」

「・・・え?パパ・・・?パパぁっ!!!」



パパは・・・家を出て行った。


「・・・ママ?」


私は、ママの傍に行った。

リビングには・・・
ガラスコップの破片、ボロボロに敗れたカーテン、
ひっくり返ったイスや机・・・。


「ママ・・・?パパは?」

「うううっ・・・。」


ママは・・・何も答えてくれなかった。



私には・・・何がどうなってるのか、さっぱりだった。




しばらくして・・・ママとパパが別れた事、
離婚の意味が、やっと分かった。