自分の身体を見渡すが、何が変わったのかさっぱりわからない。
「ちょっと、このお花に手をかざして?「蝶々よ、出てきて」って、お願いするの。そしたら……。」
サラが私に言った。
私は、花に手をかざして言われたとおりに願ってみた。
すると、ポゥっと小さな光とともに蝶々が現れた。
その蝶々はひらひらと羽を動かし、私が手をかざした花に止まった。
え、えええ!?
「な、なんで!?魔法が使えるようになってるっ!?」
私は驚いて自分の両手を真剣に見ていた。
ほわっと手のひらがあたたかくなって、小さく光が溢れて……。
「ふふ。そう、魔法よ。お願いをすれば、その願いに応えてくれるわ。すごいでしょ?」

