そして、私は自分の本当の気持ちを言った。


「私、ナギと友達になりたい。いっぱいお話したい。」


涙をふく自分の腕でナギがどこにいるかわからなかった。


サラの姿さえ、よくわからないのに……。


「うんっうん!いっぱいお話しよう!友達だよ、アイ!」


ナギの言葉が響く。


私を友達として見てくれるって、本当に「奇跡」だと思った。


「私も仲間に混ぜてね。」


サラはそう言う。


「わ、私が混ぜてもらう方なのにっ……。」


止まらない涙を拭きながらそう言う私に、サラは「ふふっ」と笑う。


「じゃあ私たちは友達ね。みんなでいーっぱい笑おうね、アイ!」


どこまでも優しいサラ。


うれしい。


うれしい。


うれしい。


サラもナギも、本当に優しい。


どうしてこんなに、私が欲しかった言葉をくれるの。


  幸せ。


私は、そう心から実感した。


やがて涙は消えていき、久しぶりに自然と私は……


  笑っていた。