いつもの朝。


いつもの日常。


そして、いつもの私。


なんの変わりもない毎日。


青い空も、白い雲も、すべてが曇って見える。


私を強く照らす溶けるような暑さの太陽は、私をあざ笑うかのように見ている気がする。


 この世界に、私なんて必要ない。


 必要となんてされていない。


そう思い始めたのは、1年前の夏。


中学に入ってから、お父さんとお母さんは離婚して、家ではお母さんの八つ当たりが待っている。


「あんたなんて必要ない」


「あんたはあたしの子供なんかじゃない」


そう言われる日々。


学校では、1年生の頃からずっといじめられていて、味方はいない。


暴言、暴力、孤独。


「ツラい」を通り越して、涙も出なかった。


家でも学校でもふるわれる暴力。


傷が増えていく毎日。


私には、生きる価値なんてないんだ。